公益財団法人
相模メモリアルパークについて

当霊園の創設者 故ロバート・ワイ・オダ氏は1920年（大正9年）に米国ハワイ州で生まれ、幼・少年期を自由開放的な環境の中で成長しました。

1940年、祖国アメリカ防衛のため兵役義務に服してアメリカ陸軍の兵に。1941年、第二次世界大戦が始まるや、日系人二世で組織された歩兵第100部隊に入隊を希望し、ヨーロッパ戦線に従事。後に組織された日系人部隊歩兵第442部隊とイタリア戦線で合流し、激しい戦闘の中、数多くの武勲をたてながら大切な右眼、右前腕を失いました。

1945年、第二次世界大戦が終結し除隊後は、障害にもめげず向学の精神に燃え、ジョージ・ワシントン大学で法律を学びました。弁護士資格を取得し、弁護士事務所を開設しましたが、1961年（昭和36年）、期するところがあって、祖先の地日本で人生の再スタートにふさわしい事業を始めたいと来日。1964年（昭和39年）、霊園の経営管理を目的とするオーバーシーズ企業株式会社を創設しました。以後三十有余年、多くの方々の理解と協力を得て、わが国の公園墓地の草分け的存在として自他共に認められるまでになり、神奈川県内をはじめ周辺都県の多くの市民の福祉の安定向上に大きな功績を挙げました。

1993年（平成5年）、これまでいくつもの障害を乗り越え、苦労と努力を重ねて得た墓地関連の全資産と、自ら培った事業の手法を、広く神奈川県民を対象とした公益事業として生かしたいと考え、これら全てを寄付することを決意し財団法人相模メモリアルパークを設立し、初代理事長に就任しました。

財団法人として順調にスタートして二年有余、墓地事業経営に一段と情熱を傾け、先見性と指導力をもって、将来の大きな展望を描き、職員に希望を与え、トップリーダーとして常に尊敬された氏。1995年（平成7年）6月、不幸にも病に冒され、成長期を過ごしたハワイに赴き、療養に専念しましたが、手厚い看護の甲斐もなく同年9月30日に永眠。享年75歳でした。